4月29日、ヴ・ホン・ナム大使はマーシャル諸島共和国ヒルダ・キャシー・ハイネ大統領に信任状を捧呈し、正式にマーシャル諸島共和国ベトナム特命全権大使となった。
信任状捧呈式後、ナム大使はヒルダ・キャシー・ハイネ大統領と会談した。ハイネ大統領より、信任状の奉呈のためにマーシャル諸島共和国を訪問した事及びマーシャル諸島共和国独立40周年記念式典に出席してくれた、ことにお礼を申し上げた。また、近年マーシャル諸島共和国とベトナムの二国間関係を高く評価し、昨年6月、ベトナムのダナンにおいて地球環境ファシリティ(GEF)会議を成功に導いたこと及びその際行われたグェン・スアン・フク首相とのバイ会談ができたことに感謝した。両国首脳会談の結果が両国関係の節目となり、国際社会における環境保全、世界中の国々の存在を危うく温暖化・海面上昇の防止等の問題について今後とも緊密に協力し合うことを期待している。
さらにハイネ大統領は貿易分野における協力も効果的に促進し、食糧安全、観光、航空運輸等ベトナムの強みの分野等でベトナム企業がマーシャル諸島共和国に投資、進出するよう期待している。
ナム大使はマーシャル諸島共和国ベトナム特命全権大使になったことを大変光栄に思い、ベトナムがこれまで多くの問題でマーシャル諸島共和国から支持を得たことに感謝した。ハイネ大統領が南太平洋諸国における初の女性大統領および2019年がマーシャル諸島共和国の独立40周年記念であることを祝福した。
ナム大使はこれまで国際法の順守、1992年の海洋法UNCLOSの尊重に対するマーシャル諸島共和国の立場を高く評価し、ベトナムは地球の温暖化、環境保全に積極的かつ主導的に参加するとともに、ベトナム政府は両国企業の交流、ビジネス活動を応援する方針であると伝えた。
同日、ジョン・シルク外務・貿易大臣とも会談、懇親会に出席した。ナム大使は国際場裏における様々な問題について意見交換した。国際法の順守、1992年の海洋法UNCLOSの尊重における両国の立場を支持するとともに、両国の貿易交流の促進、経済・企業団の派遣、ビジネス・マーチング等を通じ、農業、漁業の分野において輸出入できる商品等について意見交換の場を設けていきたいことを確認した。また、ジョン・シルク外務・貿易大臣は貿易、経済協力の促進の基礎に関する様々な協定、特に航空運輸、海洋運輸、査証発給等の早期検討および締結に期待を表した。
デニス・モモタロ資源経営大臣との会談では、ベトナムとマーシャルを含む世界中の国々における温暖化と海面上昇危機の高まり、海洋汚染物、特に漁業や観光業を脅かすプラスチックごみの対処方法について話し合った。
マーシャル諸島共和国に滞在の間、ナム大使は現地の経済、観光、学校施設、ベトナムにルーツのある家族等をも訪問した。
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