7月11日、外務省飯倉公館において、岸田外務大臣はASEAN10か国の大使を招き、ASEAN設立50周年(1967年―2017年)を背景に国際及び地域の情勢について話し合う場を設けた。
岸田大臣はこれまで50年間の間、ASEANが絶えず発展、拡大している姿を日本政府として、その中心的な役割を応援し、政治から経済、安全保障、開発等あらゆる分野においてASEAN諸国と共に日本―ASEAN戦略的パートナーシップの発展に努めていきたいと述べた。岸田大臣は来る8月に開催される日本とASEAN諸国外務閣僚会議が成功するよう期待している。
また、この機に、駐日ベトナムグェン・クオック・クオン大使は、ファム・ビン・ミンベトナム副首相兼外務大臣から岸田大臣宛てに九州地方を直撃した豪雨により人および資産で甚大な被害を受けた地域の人々へのお見舞いの手紙を渡した。被災地の犠牲者の方々がこの困難を乗り越えていくよう祈念している。
日本とASEANの関係について、現アセアン委員会東京(ACT)会議の議長を務めるベトナムのグェン・クオック・クオン大使は日本が様々な分野においてASEANの重要なパートナーであることを強調した。日本は最大ODA提供国であり、ASEANの第二貿易パートナー、FDI投資においても第二位を占めている。日本が参加している数多くの協力事業がASEAN諸国においてその効果を表している。クオン大使は現在の国際情勢、地域情勢が複雑化していくことは、同時に日本とASEAN諸国に関係の強化を含む地域の平和、発展と協力のために様々な「課題」と「機会」を与えていると述べた。
本日の懇談会において、今後ASEANと日本の戦略的なパートナーシップをより深化させることについても意見交換が行われた。
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