2017年6月22日から24日の間、グェン・クオック・クオン大使は日本の西南に位置し、東南アジアへの玄関口として知られている鹿児島県や熊本県を訪問した。

鹿児島県では三反園知事と面談し、柴立県議会議長をはじめ県議会の議員等と意見を交わした。三反園知事から県の強みである製造業、教育、農業、家畜飼育、水産物加工、観光等あらゆる分野でベトナム地方との協力関係を強化していきたい旨が述べられた。また、ベトナムからたくさんの留学生や技能実習生の来県を目標に人的資源の開発にも力を入れるほか、鹿児島和牛や黒豚、海鮮類など有名な特産物を通じて、県内企業とベトナムとの貿易・投資活動の促進を支援していく方針である。

クオン大使は三反園知事の強い意志を高く評価し、今後とも鹿児島県とベトナムの友好関係がより実質かつ効果的に発展するよう共に支えていく事を約束した。また、クオン大使は三反園知事にベトナム訪問を御招待し、三反園知事は快く引き受けた。

県議会及び議員等からもベトナムとの関係強化に賛同し、引き続きベトナムに訪問・視察団を派遣する予定である。

滞在中、クオン大使は鹿児島県で開催された「ベトナム経済セミナー」に参加した。同セミナーには県幹部、議員、企業や組合、大学関係など様々な経済社会団体が集まった。その他、九州日本語学校を訪れ、鹿児島県に住むベトナム人コミュニテイとも交流した。クオン大使はベトナム人留学生達の努力を称え、現地社会の法律を守り、互いを支え合いながら生活していくよう励ました。

熊本県では、小野副知事と面談した。蒲島知事を代表し、小野副知事は熊本国民に代わって、2016年4月熊本地震に対するベトナムの貴重な支援に感謝を述べた。今後とも貿易、投資、観光、実習生の受け入れなどを通じてベトナムとの関係強化が期待されている。また、近々ベトナムに訪問団を送る予定である。クオン大使は県行政及び企業らの協力促進を全面的に賛同し、サポートしていく事を約束した。

熊本県に滞在中、クオン大使は日越共同組合やJapan Marine United(株)有明造船事業所を訪れ、ここで働いているベトナム人実習生と交流した。実習生達には絶えず知識と経験を身に着けながら日本人の規律正しい行動や仕事ぶりを見習え、また、きちんと企業と日本社会の法律を守り、日本におけるベトナム人の良いイメージの形成に寄与するよう呼びかけた。

鹿児島県は日本の南に位置し、人口約167万人、GDP5兆2680億円、19世紀の明治維新の故郷の地の一つでもある。

熊本県は人口約180万人、GDP5兆5660億円、九州(7県)の中心に位置し、半導体、農業等の分野が盛んである。

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