大使挨拶

ベトナム社会主義共和国　第70回独立の日　レセプション

皆様、はじめに、本日ベトナム社会主義共和国独立記念第70回の祝賀会(しゅくがかい)に皆様をお迎えできたことを大変嬉しく思います。皆様がおいでくださったことは私達にとって、大変重要な意味があります。心から御礼を申し上げます。

特に、元内閣総理大臣ふくだ　やすお様

法務大臣かみかわ　ようこ様、

農林水産大臣はやし　よしまさ様、

自由民主党総務会長および日本ベトナム友好議員連盟会長二階としひろ様、 その他40名以上の国会議員および在日大使館における各国大使または外交官の皆様がご出席くださり、深く感謝申し上げます。お時間に、限りがございますので個々のご紹介は残念ですが、割愛させていただきます。

嬉しいことに、日本の天皇陛下からもベトナム指導者及び国民に対しお祝いのメッセージを頂戴いたしました。

お越しの皆様、

70年前の1945年9月2日にベトナム国民の偉大な指導者だったHo Chi Minh 国家主席が不滅の独立宣言を読み上げ、ベトナム民主共和国、現在のベトナム社会主義共和国が誕生しました。この歴史的な瞬間を目にすることは、ベトナム国民の心にいつも大きな感動を呼び起こします。どうか、スクリーンに、ご注目ください。

ありがとうございました。

これは、ベトナムの歴史上大変重要な出来事です。ご覧いただきましたように、ベトナム国民すべての老若男女(ろうにゃくなんにょ)、一人一人の顔に、歓喜の笑みが浮かんでいました。彼らは、自分たち自身の運命と国家を確かに自らの手に獲得したという感覚を初めて味わったのです。彼らの笑顔を見るたびに独立と自由がいかに重要であるかを思わずにはいられません。その日からベトナムの国民は外国からの侵入者に対してまた国の独立と自由のために、闘い続け、後には国家建設、国際社会において、また地域における平和、友好および協力関係の促進に貢献すべく努力を共にしてまいりました。

ベトナム国民はこうした歴史を誇りに思う一方で、過去は過去としてまたあかるく、希望ある未来を展望しております。もし、皆様が今日、ベトナムにいらっしゃったなら、北から南までそして平地から山地まで全土において、大きな変化をご覧いただけるでしょう。ひどく荒廃していた植民地から、ベトナムは楽観的で勤勉な人々の国であり、いまや、東南アジアの力強い経済国として、また友好的な観光地として広く認知される国となりました。加えて、リノベーションのモデルとして認められ、包括的な改革を今後も、より、一層進めていく堅い決意をしております。

皆様 この機会に、ここにいらっしゃる皆様また、その他関係者の皆様に我が国への、温かいご支援・ご協力に対し、厚くお礼を申し上げたく思います。そして、日本政府や政府関係者の皆様には、何年にもわたる積極的なご協力およびご支援に対し、特に感謝を申し上げます。

これは決して誇張ではなく、ベトナム・日本関係は以前にも増して、政治、安全保障および国防から、経済、貿易、投資、医療、文化、教育、そして科学技術にいたるまで、あらゆる分野において二か国間または、多国間を含めて、一層改善されております。とりわけ、二か国間の協力関係は中央政府、立法機関もしくは、社会経済組織のみならず、地方レベルにおいても、盛んになってきております。2009年に両国は戦略的パートナーとして互いを理解し、2014年には両国の関係を広範な戦略的パートナーシップへと、発展させることに合意しました。当合意は両国間の政治的信用が高いレベルで存在することを示しております。日本は開発政策およびベトナムの立場が重要性を増してきていることに高く評価している一方で、ベトナムは日本が世界および地域での平和、安全および発展に、大きく貢献していることを称賛しています。

ベトナムと日本は、交流の古い歴史を大切に思い、文化的な相似性も持ち合わせております。社会経済活動においては事実、両方向に利益をもたらす補完の関係でもあります。私は、私達の関係にプラス方向の勢いがつくことによって、将来におけるもっと素晴らしい協力関係にむかっていく可能性が広がるものと、強く信じております。

それでは、ベトナム社会主義共和国、第７０回ナショナルデー記念の喜びに、みちあふれた中、今後のベトナム日本友好関係および協力関係がより発展していくことを願っております。そして、皆様のご多幸とご健康もお祈りしております。